まつたけのブログ

世界の片隅で愛を避ける孤独なキノコの魂の叫びを聞け!…聞いてください(◞‸◟)猫とマンガとアニメと嵐をこよなく愛するまつたけによるまつたけのブログ

バイオレニスト高嶋ちさ子のゲーム機破壊に思うこと

高嶋ちさ子さんが決めた約束を守らなかったお子さんのゲーム機をバキバキに破壊した件について思ったことを書いてみます。親が子供を抑圧するために行使する「正しさ」はその実卑怯な暴力と変わらないという話です。

 

バイオリニスト改めバイオレニスト高嶋ちさ子、子供のゲーム機を怒りに任せて破壊する

高嶋ちさ子の子供のゲーム機バキバキ事件(?)について簡単に説明すると、高嶋ちさ子さん自身が新聞のインタビューでまるで自分の教育方針を美談か武勇伝もあるかのように得意気に語った内容がなかなかスパイシーで話題になっているようです。

高嶋ちさ子さん自身は子供にゲーム機は与えない方針だったようですが、子供の入院に際して「退屈だろうから」と気を遣ってくれた(多分不憫に思われたんだと思う)お友達のお母さんにプレゼントされたそうな。

で、いかにもこういう高嶋ちさ子みたいな親の常として、やたらに厳しいルールを設けます。ゲームは平日はダメ、週末、宿題が終わって時間が余ったらやっていいとのこと。しかし実際には高嶋家では19時以降は電化製品に触ってはいけない(?)という謎ルールもあるため、実質的には子供たちがゲームをすることが可能になりえる時間は土曜日の午後5時から7時までの週に2時間だけ。

ところが金曜の夜に高嶋ちさ子がコンサートから帰ってくると(高嶋ちさ子はバイオリニスト)、長男がゲームをしていた。長男「だって宿題大体終わったし」高嶋ちさ子「大体ってことは全部は終わってないだろうが!」→お友達のお母さんが子供のためにプレゼントしてくれたゲーム機を怒り狂ってバキバキに破壊wwwwwwwwww→長男は悲鳴を上げて激しく落ち込む→次男もチェロの練習をしてなかったので次男のゲーム機も破壊wwwwwwwwwテラ破壊神wwwwwwww

しかし子供のゲーム機を破壊しただけではまだ怒りの収まらない暴風神ルドラの化身高嶋ちさ子、「お前のことはもう信用しないからどうやって信用を取り戻すかを考えろ!」と恫喝一喝。子供を自分の意に沿うように支配したい親が子供に使う常套手段ですね!でもまあ「自分で考えろ」とかそれっぽいこと言ってるようで内容はてめえの気分次第でどうにでも変わるから子供はどうすればいいかわからなくて一番困惑してしまう最悪のやり口なんですけどね。

・・・とまあこんなところがおおまかなことの経緯です。

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家庭内の恥ずかしい醜態じゃなくて美談か武勇伝のつもりでいるのがこわすぎ

こういう話が出てくると、絶対湧いてくるおおまかに2つの陣営がありまして、1つは「こんなのは虐待だ!」とキーキー騒ぐタイプと、もう1つは「この程度のことで人の家庭のしつけの問題に口を出すな」としたり顔で抜かすタイプです。

僕自身はもちろん1つ目の「いやいや、これはどう考えても虐待に片足突っ込んでるでしょ」という立場です。まあ縁もゆかりもない高嶋家に乗り込んで「あなたのおっしゃる『しつけ』は虐待だからやめなさい」なんて言うほどの義理も思い入れもないけど、ブログでネチネチと悪口を書く程度には悪であると考えています。高嶋ちさ子なんてこんな親、バイオリニストじゃなくて飛んだバイオレニストですよ!(これが言いたかった)破壊と殺戮の女神カーリーもびっくりです!

そもそもが基本的にはよその家庭内でのことや他人様のことに無関係な第三者が口を出すのは下品で卑しむべきだと思いますが、自分から見て明らかな悲劇や不幸がそこにあるのに、見ないふりで見過ごせないことだってあります。

しかし、別に僕はこの文章でもう一方の陣営の「この程度のことで人の家庭のしつけの問題に口を出すな」云々派の人たちを説得しようとか、虐待への意識を社会に対して啓蒙しようみたいなことまでは考えてないんで、どう思うかは当たり前ですが各自で勝手に判断してもらえばいいと思っています。

じゃあなんでこんなブログを更新しているのかというと、高嶋ちさ子がこの一件を家庭内だけにしまっておきたいドメスティックな、はっきり言えば恥ずべき自分の醜態であると考えているのではなく、むしろよりにもよって新聞の子育てについてのインタビューでまるで美談か武勇伝のようにドヤ顔で得意気に自慢していることに唖然とさせられたからです。

高嶋ちさ子のような親にとって、そもそもこういった家庭内での出来事は不慮の事故でも必要悪ですらなく、むしろ胸を張るべきしつけであり教育方針であるとでも言うかのようです。

そしてご丁寧にバキバキに破壊したゲーム機の写真まで提供しています。ていうかなんでそんな写真撮ってるんですかね?マジでちょっと軽くサイコチックなものすら感じてしまいます。そしてその写真に対してのコメント。「私がバキバキに折ったゲーム機。約束は守らないといけません」僕はこれでこの稀代のバイオレニストの中の狂気を確信しました(というのは嘘でそこら中にいるんだけど)。

後付でしかない「正論」で自己正当化して子供を抑圧する毒親

「約束は守らないといけません」、この言葉自体に詭弁や情状酌量なんかでなしに面と向かって異論反論をぶつけられる人はなかなかいないのではないでしょうか。一般に誰が聞いてもこれは「正論」というやつです。

で、僕が言いたいのは、これが部分的に見たときには正論であるからこそ、高嶋ちさ子みたいな親っててめえのガキにはゲームはできても週に2時間まで、みたいなめちゃくちゃ厳しいルールを課しているくせに、自分自身のことは後から理屈をつけて自己正当化しているだけの卑怯なクソ親だよなあ、ってことです。

「私は怒り狂って、ゲーム機を手でバキバキと折ったのです」と自分自身で書いている通り、最初に長男のゲーム機を破壊したときの動機というのは、言うまでもなくただの感情的な怒りです、衝動的な怒りの爆発です。ただのヒステリーと言ってもいいかもしれません。少なくともその瞬間そこに「約束を守らない大人になったらダメだから」みたいな教育方針もクソもなかったはずです。

しかし、高嶋ちさ子みたいな親の特徴だと僕が思っているのが、この人たちはどういうわけか自分が単に抑えきれない怒りや激情に身を任せてゲーム機を壊したり子供を引っ叩いたりしたことを頑なに認めようとはしません。必ず後付の理屈、反論しようのない「正論」を被せてきて、それによって子供に一切の反論の余地はおろか嘆く隙さえ与えようとはしません

支配者です。抑圧の権化です。そして親とはそういうものであるべきだとでも思っているのでしょう。もっともそんなことを素直に認めるとは思いませんが。

仮に約束を破った子供に対して明らかに自分の感情的な怒りの爆発に任せてゲームを壊したこと自体の是非や善悪はひとまずおいたとしても、「約束を守らないのが悪い」みたいなそれ自体は否定しようのない理屈で子供に感情的な反論の余地も与えず抑圧し、さも自分のとった行動(というか単に衝動に身を任せただけの怒り)は適切であり正当であったとでも言うかのように後付で自己正当化するのって、本当に卑怯で汚いなあと思います。

言語化や反論はできなくても潜在的には子供は親の欺瞞に気づいている

多分ですが子供の方では潜在的にはそういう高嶋ちさ子みたいな親のどうしようもない欺瞞性みたいなものは感じ取っていると思います。ただまだそのあまりにもずるい心理をうまく言語化できなかったり、あるいは単にそういう親が強制する上下関係としての親子という関係上、声を大にして反論できないだけです。

そして高嶋ちさ子のような親の方では、おそらくまんまと自己欺瞞でしかない自己正当化に成功し、自分は悪くない、自分は親として正しいしつけをしたのだ、と誇って恥じるところがないのでしょう(だからこそこんなふうに得意気にインタビューに答えているわけですし)。

そりゃあね「約束を守らないのが悪い」みたいなお題目だけ切り取ったら「正論」なんだから正しいに決まってるんですよ。でも自分の怒りや感情に身を任せてしつけや教育方針としてもあまりに行き過ぎたことをしておいて、それを「正論」を使って後付で自己正当化するのは本当にずるくて汚い人間のすることだと思いますよ。

そういう実はてめえには甘い(自己正当化の巧妙な)親に限って、子供にははっきり言ってほとんど守るのが不可能なようにしか思えないめちゃくちゃなルールを架してたりするから笑わせてくれます(ほんとは少しも笑えないんですけど)。

だって本当に自分に厳しい人間だったら、自分自身完璧なんかじゃありえないことをよく知ってますからね。逆なんですよ。自分には甘い人間だから自分のことは棚に上げて子供とか自分より立場の低い人間には偉そうに厳しいことばっかり要求できるんです。

そうやって子供のことは過酷なくらい厳しく支配することで自分の不完全さをごまかそうとするのは子供にとっては迷惑でしかないからやめてあげてほしいところです。

じゃあ子供にはここまで過酷な要求をしている高嶋ちさ子さんは、いったい親として人として、どれほど完璧なご聖人であらせられるんですかね?そして一つでもミスをしたり約束を守れなかったとき、子供に「信用を裏切ったから」と言って大切にしているストラディバリウスをベキベキに破壊されたら何て言うつもりなんでしょうか?まあどうせ怒り狂って張り倒すんでしょうけど。

子供の心を深く傷つけておいて算数で満点取ったと胸を張るバカ

だいたい今時ゲームは週2時間までとか夜7時以降は電化製品に触ったらいけないとか何だよ?バカなんじゃねえのか?そこは完全に高嶋家という家庭内での問題なのであまり口出しはしないでおこうと思ったのですが、やっぱりそれにしたってちょっとあんた第三者から見たら相当異常だよ?そのことの自覚くらいはしといたほうがいいよ?ということを高嶋ちさ子さんにもし届くのであれば届いてほしいと思い言ってしまいました。

とりあえず、ゲーム機を破壊されて少なからず心に深い傷も負ったであろうお子さんの心の平安を祈るのみであります。

そういった厳しい教育方針のおかげで「翌週の算数のテストでは満点を取れた」だ?それがなんだっつーんだよ、小学校の算数のテストで満点をとらせることの代償に心に深い傷を負わせて得意顔って、僕ははっきり言ってクソ親だと思います。自分はそれで「やっぱり自分は間違ってなかった」と思い込めて得意になってるんでしょうが、今回のことで子供が心に負った傷は翌週どころか一生にわたって尾を引くと思いますよ。残念ながら。

もう典型的じゃないですか、テストの点数みたいな表面的なものの最たるものでその実自分自身の子育てを満点と自己採点して、その陰で肝心のてめえのガキの心は傷つけ踏みにじっていることなんて見ようともしないでドヤ顔で新聞やママ友に自慢しちゃう親とか、毒親じゃなかったら何なんですかね?ゲーム機プレゼントしてくれたお母さんにもドヤ顔で報告したんでしょうか?

まあいいや、もう疲れたし、所詮縁もゆかりもないよその家のことなのでもう終わりにします。願わくば縁あってこれを読んでくれた人が何かしら感じとってくれたらそれで十分ってことにしておしっこして寝ます。おやすみなさいませ。


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