まつたけのブログ

世界の片隅で愛を避ける孤独なキノコの魂の叫びを聞け!…聞いてください(◞‸◟)猫とマンガとアニメと嵐をこよなく愛するまつたけによるまつたけのブログ

hideの命日なので好きな曲をランキングにしてみた

今日5月2日は大好きなhideの命日なので好きな曲を(無理やり)ランキングにしてみました。

さっき生没年を確認してびっくりしたんですけど、hideが生まれたのは1964年の12月13日!ってことは・・・hideが亡くなってしまったのは1998年の5月2日なんですけど、1964年生まれってことは今年はhideの生誕50周年、生きていればhideも今年で50歳になってたんですねー!

 

Xの中では最年長って言っても30そこそこで亡くなってしまったので、なんとなくいまだにhideって30代前半のイメージしかわきません。まあ死んでしまったら歳のとりようもないのでしかたないんですけど、そりゃ他のメンバーが確実にアラフィフになっていろいろ厳しくなってきてる(?)のに、hideはいつまでも年取らないってずるいしすごい!

それはともかくそんなhideの曲の中でも好きな曲を、例によって僕の独断と偏見でランキングにしてみました。こういう企画の常として「○○が入ってない!」みたいな反応が必ずあるんですけど、そこはまあ何曲かを選べばどうしても漏れる曲も出てきてしまうということで堪忍してつかあさいませ。

hideの命日なので勝手に好きな曲ランキングベスト10

ついこないだ尾崎豊の命日なので好きな曲を選んでみたって記事を書いたばかりだと思ったら、ちょうど尾崎豊さんの命日の1週間後がhideの命日なんですねー。

ふたりともいまいち死因とか死の真相ももやもやするものが残ってたりしますが、まあ早過ぎると思ってしまうような死に方も含めて、らしいといえばこれほどらしい死に方もない気もするわけで、とりあえずどうしようもないことを惜しんでいつまでもひたすら嘆き悲しむというのはマジで無駄だしつまらないので、僕は毎年命日には尾崎豊さんにしろhideにしろ遺してくれた曲を聴きながらひたすら偉大さ、素晴らしさを再確認する日にしています。

今回は特によけいな「hideにまつわる思い出」などを語ることもなくサクッとランキングに入っていきたいと思います!

なお、HIDE表記によるX(X JAPAN)での曲は今回は外してあります。XだとSadistic Desire(作曲)とかJoker(作詞・作曲)も好きなんですけど、きりがなくなるので今回はhideがボーカルの曲にかぎりました。

というわけで10位からカウント~ダウン!

10位 ピンクスパイダー

hideのソロ9枚目、hide with Spread Beaver名義では2枚目のシングル。といってもたった2枚目で、すでに発売したのはhideが死んじゃってからだったような記憶があります。

hideが死んだ後ワイドショーかなんかでなんとか言う心理学者だか精神科医だかカウンセラーだかクソみたいな奴が「このピンクスパイダーの歌詞には明らかに自殺願望が表現されています云々」みたいなことを言っていたような記憶があります。まあどうでもいいんですけど。

ぶっちゃけhideの中ではそんなに好きな曲でもないんですけど、hideが死んじまったという話題性だけで100万枚以上売れてしまった感があり、当時からなんか複雑な感情がありました。

まあそれもどうでもいいんですけど、間奏部分の

私の翼を使うがいいわ、スパイダー

飛び続けるつらさを知らないあなたも

いつか気が付く事でしょう

自分が誰かの手の中でしか飛んでいなかった事に

そして, それを自由なんて呼んでいた事にも…

をしゃべってるのはhide本人の声を女声に加工したものらしいです。ちなみに歌詞カードにクレジットされてるHIDE FUJIKOはほんとは峰不二子の声優さんにお願いしたかったからだそうです。

それもどうでもいいですね。特にこれといって書くことがなかったのでいきなり1曲めからトリビアに逃げてみました。

9位 LEMONed I Scream

なんかかわいい。かわいくて好き。hideはかっこいいんだけど、かっこいいよりかわいいんですよね。かわいさ成分があまりにも強すぎて相対的にかっこよさ:かわいさ比が個人的には2:8くらいの印象です。

hideのこの曲タイトルからインスピレーションを得た米澤穂信が書いたミステリー小説が後に京アニ制作でアニメ化もしたかの名作『氷菓』であることはあまりにも有名な話です。

嘘です。

8位 Beauty & Stupid

hideらしい1曲。エロいのにエロくない。下品なのに下品じゃない。お下劣なのにお下劣じゃない。そんなhideらしい絶妙なセンス炸裂の曲なのでごじゃります。

hideが亡くなった後、いろんなアーティストがhideの曲をカバーしたわりと個人的にはしょうもない印象しかないトリビュートアルバムがあるんですけど、清春がカバーしたBeauty & Stupidはよかった!

本家本元のhideのBeauty & Stupidを食ってやろうって気満々の意欲的なカバーで大変かっこよいです。もちろん雰囲気がぜんぜん違うので本家を食うとかありえないんですけど、黒夢好きだった僕としては清春さすがって思ってテンション上がりました。

ちなみに清春バージョンのBeauty & Stupidはこちらでごじゃります。

7位 ROCKET DIVE

この曲はわりと有名なんじゃないでしょうか、hideのソロ8枚目、hide with Spread Beaver名義では記念すべき1枚目のシングルです。

たしか1997年の12月31日にX JAPANはラストライブやって解散するんですけど、翌日の1998年1月1日の新聞で大々的にhide with Spread Beaverで全面広告かなんか打ってたような記憶があります。

昔の洋楽やロックが好きな人はわかると思いますが、いまどきKISSとかあんまり聴く人いないんでしょうか、この曲は多分タイトルもだしイントロもなんだけどKISSの『ROCKET RIDE』という曲のオマージュになってます。

hideは『ROCKET RIDE』を作曲したKISSのギターのエース・フレーリーが一番大好きなギタリストだったそうな。なんとなくわかる気もしますね。どうせ、どうせポール・スタンレーの秀逸なメロディセンスなんていまどき誰も(めんどくさいので後略)。

あ、一応ちゃんとhideのROCKET DIVEの話もしておくと、歌ってるときのhideの振付(?)が明らかにマスターベーティングな感じで、「君のいびつなロケット」って右曲がりのダンディーのことなのかな?って思って聴いていたのを懐かしく思い出します。以上です。6位からはちゃんと語ります。

6位 ever free

個人的にはピンクスパイダーよりはるかにいい曲だと思うんですけど、あやうく(?)hide自身によってピンクスパイダーのカップリングにされてしまう予定だった曲です。

いや、まあ別にカップリング曲が悪いとかじゃないんですけど、ever freeがカップリングでA面がピンクスパイダーっていうのが個人的に納得いかなかっただけです。とはいうものの、

デタラメと呼ばれた君の自由の

翼はまだ 閉じたままで眠ってる

ever free この夜を突き抜けて

目覚めれば 飛べるのか Freeに?

という歌詞は明らかに飛ぶことへの羨望と憧れを歌ったピンクスパイダーへのある種アンサーソングになっているわけで、hideの中では明確にピンクスパイダーとの関係性の中で位置づけられていたことは間違いごぜーません。

どうでもいいけどこのever freeのPVのhideの格好かっこよくてかわいくて好きだな~!帽子とサングラス似合いすぎ~!ファッションセンスよすぎ~!素敵すぎ~!

5位 DICE

この曲ははじめて聴いたとき、イントロがかかった瞬間にめちゃくちゃかっこよくてビビったし、めちゃくちゃハマった記憶があります。

hideってソロデビューした当初、『EYES LOVE YOU』と『50%&50%』って曲で当時としてはまだ相当に珍しかった(はず)CDの複数枚同時発売をしてるんですけど、これが少なくとも個人的には2枚ともめちゃくちゃいまいちだったんですよね。

だいぶ前に森雪之丞とかいう作詞家のアニソンが素晴らしすぎる件って記事を書いたことがあるんですけど、グレートな作詞家の森雪之丞さんも、多分hideのイメージがいまいち掴めなかったのか、相性が悪かったのか、あるいは単に手抜きしただけなのか、めちゃくちゃいまいちな作詞だし、hideの曲もあまりに微妙でパッとしない、めちゃくちゃhideのソロ活動に期待していただけにかなりがっかりな感じのものだったので、3枚目の『DICE』で初めてhide自身の作詞作曲からなるこの曲のかっこよさにはぶったまげました。

四の五の言わずに聞けば一発でわかるhideのセンス大爆発な曲で大好きな曲です。

4位 TELL ME

hideの『DICE』に次いで4枚目のソロアルバム。ちょっとびっくりするくらいhideらしからぬ(と最初は思った)さわやかな曲です。リリースも3月24日なんですけど、ほんとに春風が吹いてくるようなさわやかな印象の曲です。だけどすごく合ってるしすごくいい。hideってこういう曲も作れるのか、歌えるのか、やっぱすげえなーって思ったのを思い出します。

そういえばさっき『Beauty & Stupid』のカバーを紹介した清春の黒夢に、『Spray』って曲があるんですけど、聴いたとき歌詞の一部がhideの『TELL ME』っぽいなあと思って聴いてたのを思い出しました。

あとこのTELL MEの頃のhideのメイクというのかファッションというのかコスプレというのか、いまだに根強い人気でX JAPANのライブに必ずいますね。前にX JAPAN再結成とかいってお台場のどっかの屋上だかでPV録ったときわざわざ下に漏れてくる音を聞きに出かけていったんですけど(ファン心理って基本アホだと思うんです)、そのときの帰り道ずっと同じ電車だったお姉さんがこの格好してたの懐かしいなあ(どうでもいい)。

それではいよいよ3位から1位までの発表・・・の前に番外編の紹介~!

番外編 WHAT'S UP MR.JONES?

hideっていうかzilch名義なんですけど、X JAPANのDRAIN(作詞:HIDE・TOSHI 作曲・編曲:HIDE)だった曲をhide本人も気に入っていたのか、zilchでタイトルを変えてカバーした曲です。


zilch 3・2・1

zilchというバンドというかプロジェクトというか、このWHAT'S UP MR.JONES?にかぎらず、独特の雰囲気があってかなりかっこいいです。ロックフェスでマリリン・マンソンに「前座でもいいからやりたい」って挑戦状だかラブコールだかをもらってて共演予定だったり、いろいろまだまだこれから楽しみなことはいくらでもあったんですけど、結局zilchも一応形ばかり存続してはいるものの、hideの死によって完全にコケた感があります。まあhideがいなくちゃ意味ないですしね。

でもすごくX JAPANのHIDEとは別の方向性でhideのやりたかったことが見える気がして、なんとなくいまだにたまに聴きたくなります。

それではいよいよ3位から1位まで~カウント~ダウン!

3位 HURRY GO ROUND

hideのソロ11枚目、hide with Spread Beaver名義では4枚目のシングル。未発表音源を除けば事実上hideが最期に遺した曲です。

「また春に会いましょう」の歌詞がいくらなんでもあまりに意味深すぎて、hideがどうして死んでしまったのか、事故だったのか、自殺だったのか、正直よくわからなくなってしまったりもしつつ、そういうのってけっこうたまたまでしかないものにバイアスがかかってしまったりするし、そもそもどういう真相だったとしても死んじまったもんは事故だろうと自殺だろうとしょうがないんであって、僕は途中から鉱物と生物の中間の生命体となって永遠に宇宙空間をさまようカーズのように考えることをやめました

まあそんなしょうもないこと抜きにしても普通にめちゃくちゃいい曲だと思うんですよね。

まわる まわる

こま切れの記憶の奥で 瞬く

涙も雨も 砂に呑み込まれて

急ぎ 廻れ 砕けても

果敢無く散るが故にも

今を待たずに

まわれ Hurry merry-go-round

生き溺れても

また 春に会いましょう

春に会いましょう

春に会いましょう

なんて素敵な歌詞だ・・・。

完全に余談ですが和月伸宏の最高傑作『るろうに剣心』の中の、一節には北斗の拳のファルコ編以降にも匹敵する少年マンガ史上に残る最大の蛇足とも言われる人誅編(まあ一節にはっていうか完全に僕が言ってるだけなんだけど)の最終話のタイトルがズバリ『HURRY GO ROUND』でした。

和月伸宏はアメコミとか格ゲーとかhideとか、いろんなところからほとんどそのまま拾ってきちゃうセンスが最高によかったですね。まあ人誅編は話がグダグダすぎてしょうもないんですけど。

まあるろ剣の人誅編の駄作っぷりとはまったく無関係にめちゃくちゃいい曲なのであります。

2位 GOOD BYE

7枚目のシングル『Hi-Ho』のカップリングというか4曲目の曲なんですけど、hideの中でも超絶名曲です。さっき『HURRY GO ROUND』のところで少し歌詞が意味深だみたいなことを書きましたけど、普通にX JAPANがまだ解散する前のこの曲なんてそのままずばり『GOOD BYE』ですから、単純にhideはこういう曲が好きだったのかなっていう気もします。

ボロボロに朽ちていきながらもなお「春に会いましょう」と歌う『HURRY GO ROUND』もそうですけど、この曲も

もし何処か一人迷っても

歌えたなら しなやかに歩きだそう

っていう逆説的なポジティブさというのか、そういうhideの姿勢は一貫している気がします。

なんかの番組でhideが言ってたんですけど、この曲はギターで一気に弾きながら歌詞もそのままスラスラと出てきてそのまま完成してしまったそうな。まるでかのビートルズの名曲『イエスタデイ』がポール・マッカートニーの寝起きの頭にそのまま流れて完成していたため当初仮題が『スクランブルエッグ』だったというエピソードを彷彿とさせるような話です。・・・はい、ただたまたま聞きかじったことがある薀蓄をひけらかしたかっただけです。

それはともかく、もう3位以降はどの曲が1位になっても全然おかしくない、「hideの中では」とかいうことを抜きにして、普通にめちゃくちゃ大好きな曲ばかりです。

1位 MISERY

だけどやっぱりそんな大好きなhideの名曲の中でも僕の中では一番特別な曲が、1位の『MISERY』です。HIDEファンの難病の女の子を励ますためにできた曲なのかな。

今調べたら貴志真由子さん、2009年に亡くなられているのか・・・。でもそのずっと前に危篤状態になって、お母さんが「声だけでもいいから聞かせてあげたい」って電話して、そしたらhideはその日の予定を全部キャンセルして病院に駆けつけて数時間励まし続けて、危篤状態を脱したんだとか(数カ月後に退院)。

hideが先に亡くなっちゃったこととか考えるといろいろつらいけど、まあそれはしょうがないといえばしょうがないし、ちょっとなんとも言えないですね(´・ω・`)

そこへいくと僕なんて身体的には五体満足でピンピンしてるくせに、世界中の不幸を一身に背負って生きてますみたいな辛気くさい面しくさったクソガキだったので、『MISERY』を聴いたときはしばらく延々リピートしながらその間ずっとぼろぼろ泣き続けてたのを覚えています。

やっぱり今聴き返していても、hideの中でも個人的には一番特別な曲です。

元々X JAPAN用の曲として作曲してたみたいですが、レコーディングや制作が難航しまくっていたアルバム『DAHLIA』の路線にそぐわなかったこと、そもそも明らかにこれはXの曲じゃなくてhideのための曲としか思えないhideらしさ、っつーことでめでたくhideのソロ名義での曲となりました。

アラサーから上くらいの人は、当時育毛剤の「サクセス!」ってCMを覚えてる人もいるんじゃないかって思うんですけど、あれに使われてた曲です、そんでもってあの「サクセス!」って叫び声もhideです。

後年hideがZEPPET STOREに感化されてこの曲を再構成したのが『FLAME』ですが、やっぱりこの曲はとんでもなく深いものをとことん突き抜けたような明るさのこの曲で歌うからこそ最高なわけで、やっぱり『MISERY』が最高です。素晴らしすぎます。

Stay free my misery. 手を伸ばせば感じる その痛み両手で受けとめて

Stay free your misery.愛しさを 憎しみを 全て受け止めて そのまま

 

Stay free your misery.

 

Stay free my misery.

降りそそぐ悲しみを その腕の中に抱きしめて

Stay free your misery.

枯れるまで踊るだろう 全て受けとめて この空の下で 君が笑う

はぁ~、なんて美しい歌詞なんだ・・・。そしてなんて美しい曲なんだ・・・。好きすぎる。

というわけで今回も完全に僕の個人的な思い入れだけで突っ走る、愛と涙と独断と偏見による好きな曲ランキングでしたが、なにぶんもう亡くなったのが16年も前なので(信じられないけど)、多分若い人ってhideをちゃんと聴いたことない人ってたくさんいるんだろうなーって思います。

でも多分今の若い人がhideを聴いても古いとかそういうことは思わないと思います。もし興味を持ってくれた人がいたらとりあえず今回ここで紹介した曲だけでも聴いてくれたらhideファンとしてはめちゃくちゃうれしゅうござんす!

というわけでhideの命日なので好きな曲をランキングにしてみた結果でした。読んでくれてありがとうございました!


hide BEST ~PSYCHOMMUNITY~