まつたけのブログ

世界の片隅で愛を避ける孤独なキノコの魂の叫びを聞け!…聞いてください(◞‸◟)猫とマンガとアニメと嵐をこよなく愛するまつたけによるまつたけのブログ

悪口を言われないためにはどうすればいいのか?

突然ですけど悪口ってこわいですよね。悪口なんてこわくない、むしろ積極的に言われたいなんて思っている変態はドMのクソブタ野郎か、悪評だろうと悪名だろうとまずは名前を売ってなんぼと考えているグレート・ヨザーこと偉大なる与沢翼くらいしかいないはずです。

でも同時に、悲しいことに人間って悪口が大好きな生き物ですよね。だからなくならないわけですし。つまり誰だって自分の悪口は言われたくない。でも人の悪口を言ったり聞いたりするのはなんだかんだ大好きだったりする人は多いのではないでしょうか。

他人の悪口が最大の娯楽みたいな人がたくさんいる

僕が個人的にずるくて嫌だなあと思うのは、悪口を言うにしてもデマを流したり嘘の悪評を広めて相手を貶めようとしたり、相手とは直接的に関係のない人のことまで悪く言う人ですね。それも匿名の掲示板だったりを使って自分は殴り返されない安全な場所でそういうことをされると本当にずるいなあと思って悲しくなります。

さらに悲しいのはそういう一方的な誹謗中傷だったり匿名の書き込みを見ても普通信じないとか、最低限自分で確認するとかすると思うのですが、それもしないでそういうデマや嘘を信じて、一緒になって悪口を言い始める人が少なからずいることです。

多分本当は何でもいいから誰かの悪口を言いたいだけなんだろうなって思うんですけど、人間っていうのは本当に悪口が大好きなんだなあって思うと同時に、基本的に相手の顔の見えないネットでは人間のそういう悪意みたいなものが露骨に増幅された形で増殖していくので本当にこわいし悲しいししんどいなあと思います。

そういうネットの時代になって加速する悪意とか風評被害のこわさみたいなことについては前に記事を書いたことがあるので興味のある方は読んでみてください。→自分は観客だと思っている人たち増殖する悪意

f:id:denpanohikari:20140309184346j:plain

岡田斗司夫の悩みのるつぼ 悪口を言われないためには

さて、この記事の目的は四の五のめんどくさいことは抜きにして、とにかく自分が悪口を言われないためにはどうすればいいのか?ということを考えてみることです。もちろん僕には答えなんてわかりません。わかってたらこんなに悪口ばっかり言われてません

というわけで、実にタイムリーに僕が昔から「この人頭いいなー」って思って勝手に尊敬している岡田斗司夫さんが、3月8日の朝日新聞土曜版「悩みのるつぼ」で「悪口を言われないためにはどうすればいいのか?」という悩みの相談に答えていたのでそれを紹介します。

相談【悪口を言われないためには】

 

 15歳、女性です。現在中学3年生です。

 

 これまでずっと腑におちないことがあります。

 私は人に不満を抱いても、家族に愚痴を言ったり、順序立てて話をするようにしてきました。

 

 ですが、幼稚園児のころから他人に悪口や陰口を言われています。

 確かに昔は今より静かで人付き合いも悪く、周囲からの印象も良くなかったかもしれません。

 しかし、小学校4年生のときに転校したのを機に、努めて明るくし、ユーモアをもって話をすることもできるようになりました。

 

 しかし、それでも他人からあることないこと悪く言われます。

 他人を傷つけると、自分にかえってくると思い、嫌な仕打ちを受けても知らないふりをして自然に接して来ました。

 ですが、私ばかり嫌な思いをして、相手は何とも思わないことにとても腹が立ちます。

 

 それに、そんな人たちが楽しく毎日を過ごし、これから幸せになるのかと思うと、はらわたが煮えくりかえるようです。

 

 私は一生懸命勉強もしているし、容姿も人並みですし、部活動やその他のことも頑張ってきました。

 正直、悪口を言われる筋合いはないと思うのです。

 

 春から高校生ですし、他人から悪口など言われない、楽しい高校生活を謳歌したいです。

 

 どうしたら悪口を言われないのか、言われたらどうすればいいのか、是非教えて頂きたいです。

というのが悩みの相談ですね。もしかしたら変に擦れてしまった大人の人はこういう悩みの相談を「ションベンくさい」とか言って鼻で笑うのかもしれませんが、15歳という多感な年齢も考えると、僕はこの相談者の人は本当にこれまでがんばってきたんだろうな、本気で悩んでるんだろうなって思って読んでいて胸が苦しくなってしまいました。

なにはともあれこの悩みの相談に対する岡田斗司夫さんの回答です。

回答:岡田斗司夫

 

 友達や仲間を作るには、

1.共通の目標を作る。

2.共通の敵を作る。

 

 1.は簡単。試合や発表など共通の目標があると、すぐに仲良くなれますよね?

 しかしメンバーに「共通の目標」を持ってくれない人がいると、周囲は不安になって引き込もうとします。独りだけ卒業式に出ないと言い出すだけで、友達は大慌てです。

 「共通の目標」から外れてしまう仲間がいると、人は不安になるんですよ。

 

 2.も同様。学生は先生の悪口で盛り上がって徐々に「仲間」を作ります。てっとりばやく仲良くなるための道具だから、結果的に大多数の人は悪口に参加します。

 すると「共通の目標」と同じ現象が起きます。悪口という共通行為に仲間入りしないと、参加者たちは不安になるんです。

 

 悪口は、それ自体は悪意のない場合が多い。

 でも参加してくれない人がいたら、自分たちがやってることが急に薄汚く、みっともないことに思えます。無いはずの「悪意」まであるような気がする。

 悪口に参加してくれないあなたが、彼らに罪悪感を与えてしまってるんです。

 

 ためしに私の名前をネットで検索してみてください。

 誉めてくれている件数の10倍、悪口があふれています(笑) 

 でも、そういう人たちは私やあなたの悪口を言うことで、周囲との関係を作ろうとしてるんです。個別に話してみると、別にイヤな人でもなんでもありません。単に「誰かと繋がろう」としている、普通の弱い人間です。

 

 そう気付いてから、私は悪口を言われるのもOKになりました。

 誰かの繋がりの役に立ってるなら、私がガマンすればいいじゃないか、と。

 

 さて、もしあなたが今の生き方を貫き通したら、私と同じ未来が待ってますよ。

 それ、イヤでしょ?(笑)

 

 楽しい高校生活に参加するなら、彼らの仲間に入るべきです。

 でも悪口の輪に参加したら、「自分の悪口」を言ってみましょう。これなら誰も傷つけません。

 悪口を言われて傷ついてる人がいたら仲間に入れ、「自分の悪口」か「悪意のない悪口」で仲よくなりましょう。

 

「自分の悪口」や「悪意のない悪口」のことを冗談、と言います。

 あなたが怖れている「悪口の世界」とは、逆方向から光を当てると「互いに冗談ばかり言ってる、笑いが絶えない世界」にもなります。

 

 それはあなた次第。

 楽しい高校生活、応援しています。

岡田斗司夫さんが本当に冴え渡っているときの「あー!なるほど!」と叫んで鮮烈な感動とともに目からうろこが100枚くらい落ちてにわかに目の前の世界が明るく開けたように感じる感動は一切ありませんが、個人的にはふむふむという感じで読みました。

まあ後半の変にぬるいというかポジティブな締め方は、「でも実際にはそういう人の『いい子ちゃんオーラ』を敏感に嗅ぎつけて、そういう人にも態度を明確化させて悪口を言わせようとする邪悪な人間っているよなあ」とか、「そこで踏み絵としての共通敵の悪口を言えない奴のことは仲間はずれにしたり、新しい悪口やいじめの対象にする本当にクソみたいな集団って多いからなあ」とか思ったりもするのですが、さすがにそこまでは字数の限られた中で考慮してられない部分だと思うのでしょうがないですね。でも

悪口は、それ自体は悪意のない場合が多い。

 でも参加してくれない人がいたら、自分たちがやってることが急に薄汚く、みっともないことに思えます。無いはずの「悪意」まであるような気がする。

 悪口に参加してくれないあなたが、彼らに罪悪感を与えてしまってるんです。

という指摘は「さすが!鋭い!」と思いました。で、一緒になって悪口に参加しない人がいることで急に自分たちの有り様の醜さを自覚させられて居心地が悪くなったこいつらはどうするのかというと、今度は一緒になって悪口を言わないこの人みたいな人のことをあることないこと言って貶めようとするわけですね。はぁー、本当に醜い・・・。


岡田斗司夫 オタクの息子に悩んでます 朝日新聞「悩みのるつぼ」より

悪口を言わない、言われない。そんな小器用には生きられない

今回の回答について岡田斗司夫さん自身は

 僕が気をつけたのは、まず「彼女の気持ちを否定しない」です。

 

悪口を言われて腹が立った。傷ついた。

 

そんな人に「気にするな」と言っちゃダメです。

 

そんな解法は、もう何百回も彼女自身が考えているはず。

 

悪口を言う人を否定するのもダメ。

 

彼女は孤立したいんじゃない。

 

楽しく友達を作りたいんです。

 

そのためには、彼女の「居場所」を作る必要があります。

 

その居場所とは、「人の悪口を言うのが楽しい」という、弱くて平凡な、普通のヒトの中にあるはずです。

と言っています。そんなこと言ってもしょうがない理想なんてほっといて、徹底的に現実的な解決策を提示するんじゃなかったら意味ないし無責任だよねっていう岡田斗司夫さんのスタンスが伺えます。

でもなー、ってやっぱり僕は思わずにはいられません。

彼女は孤立したいんじゃない。

 

楽しく友達を作りたいんです。

 

そのためには、彼女の「居場所」を作る必要があります。

 

その居場所とは、「人の悪口を言うのが楽しい」という、弱くて平凡な、普通のヒトの中にあるはずです。

この質問者さんはこれで納得できるんだろうか?岡田さんは大人だから「人の悪口を言うのが楽しい」なんていうのは、そいつらが特別嫌な奴だったりゴミだったりするわけじゃなくて、それが普通の、弱くて平凡な人間なんだといいます。

でもこの15歳の彼女は「そうか、人間ってそういうものなんだ、たしかに私も一人は嫌だし、そういう人の悪口を言うのが楽しいような弱くて平凡な普通の人たちの中にうまく溶けこんでいこう」って思えるんだろうか。

そんなふうに思えたら話は早いし楽なんだろうなってことはわかるんですけど、そもそもそんなふうに思える器用な人なら幼稚園の頃から今に至るまでこんなことで真剣に悩んだりしないんじゃないだろうか、ってことが少し気になってしまいました。

願わくばこの質問者さんが「そんな人の悪口を言って共通敵をつくらないとつるむこともできないようなクソゴミ共と仲よくするくらいならいっそひとりぼっちでいたほうがまし」とか考えてしまうような不器用な人じゃないといいなあと思います。そういう人の生き方のしんどさみたいなものはわかるつもりでいるので。

「自分が我慢すればそれでいい」とか絶対嘘だしそんなの無理だと思う

そういう人たちは私やあなたの悪口を言うことで、周囲との関係を作ろうとしてるんです。個別に話してみると、別にイヤな人でもなんでもありません。単に「誰かと繋がろう」としている、普通の弱い人間です。

 

 そう気付いてから、私は悪口を言われるのもOKになりました。

 誰かの繋がりの役に立ってるなら、私がガマンすればいいじゃないか、と。 

これは本当なのかなあ?僕は尊敬している人に対してすら「ポジショントークなんじゃねえか?自己欺瞞なんじゃないか?」と疑いを持ってしまうろくでなしなので、話半分に聞いてしまったりするんですけど、でももし本当にこんなふうに思えたらすごいなあ、目指すべき菩薩の境涯だなあって思います。

 楽しい高校生活に参加するなら、彼らの仲間に入るべきです。

 でも悪口の輪に参加したら、「自分の悪口」を言ってみましょう。これなら誰も傷つけません。

 悪口を言われて傷ついてる人がいたら仲間に入れ、「自分の悪口」か「悪意のない悪口」で仲よくなりましょう。

陰口や悪口を叩いて共通敵をつくることでしか互いの存在の無様さ、醜さに安心することもできない人たちのことを見下げるでも軽蔑するでもなく、そういう人たちの輪の中に入っていき、でも自分は人の悪口は言わない。自分の悪口か悪意のない悪口で彼らと仲よくなろうとする。

・・・うーん、やっぱり絶対言うほど簡単じゃない、っていうかめちゃくちゃ険しい道だと思うんですけど、もし本当にそんなことができたら、そしてそんな自分自身のあり方を通して、デタラメや嘘八百の悪口や陰口を叩いていたような人たちにも影響をおよぼすことができたとしたら、それはもう本当に人としてこの上なく偉大な達成だと思います。秒速で億を稼ぐのもすごいけど、それ以上に偉大な、ほとんど人間的完成にも等しい達成だと思います。

悪口は避けられないので気にならなくなるほどしあわせになるしかない

他人からあることないこと悪く言われます。

 他人を傷つけると、自分にかえってくると思い、嫌な仕打ちを受けても知らないふりをして自然に接して来ました。

 ですが、私ばかり嫌な思いをして、相手は何とも思わないことにとても腹が立ちます。

 

 それに、そんな人たちが楽しく毎日を過ごし、これから幸せになるのかと思うと、はらわたが煮えくりかえるようです。

質問者さんのこの気持ちはめちゃくちゃよくわかる気がします。でも多分試しに言い返したりしても、よけい終わらない悪夢のような底なし沼にハマってしまうだけなので(試しました)、もう「言わせておくしかない」、「あきらめるしかない」というのが僕の中の超最新版の結論です。

「でもそれじゃ言われっぱなしで悔しいじゃないか」とか、「『気にするな』なんてアドバイスには意味がない」って話なんですけど、だからもうそういう人たちのことは全部きれいにあきらめ(ようとし)て、そんな奴らのことは「気にしない」んじゃなくて「気にならない」くらいにまで自分がめちゃくちゃしあわせになるしかないんじゃないかっていうのが僕の出した超最新版の結論です。

自分のHPが瀕死状態だと3とか4のダメージがシャレにならないショックになっちゃうけど、HPが9999あれば同じ3とか4のダメージを受けても全然なんてことないじゃないですか。

もちろん「悪口を言われないためにはどうすればいいのか?」って部分の直接的な解決策ではないし、最初にも言ったようにそんな器用な解決策なんて少なくとも僕にはないんですけど、多分変にそういう奴らに媚びたりへつらったりしても悪口を言われないなんて保証はないし、そもそもそんなことしても自分のことを嫌いになって他の誰が悪口を言わなくても自分で自分のことを本気で傷つけるレベルで悪く言わずにはいられなくなっちゃうだけだと思うんですよね。それってなにより不幸なことだと思います。

なんで、トンデモな僕の結論は「悪口を言わずにはいられないような連中のことはどうでもよく思えて気にならないくらい自分がめちゃくちゃしあわせになること」です。Happy PointことHP(違う)を限りなく高めて、理不尽な悪口や悪意から受けるダメージを相対的に小さくするわけです。

まあもちろんこれにしたって言うほど簡単なことじゃないんですけど。悲しいことにそういう悪意のある人たちの中には、相手のしあわせごと全否定してやろう、足を引っ張って邪魔してやろう、ぶち壊してやろうって人もたくさんいますから。

でもそこは泣き寝入りしてたら生きてる意味がなくなってしまう部分だと思うので、結局がんばるしかない部分なんだろうなーって思います。人生ってしんどいですね。

まつたけに相談しようか、でも多分ひやかされるだけだからやめとこう

どうしよう 授業の内容はこんなときぜんぜん使えません

きびしいね 人生というのは なかなか 先生、とても  ―B'z 恋心(KOI-GOKORO)

ってなところで収集のつかなくなったお話を終わりにします。汗かき 息はずませ走る日々はまだ 今も続くのです。しんどいですけどがんばりましょう。おしまい。


グサリとくる一言をはね返す心の護身術