くさいにおいを嗅ぐのがやめられないのなんなの???
前から思ってたんだけど、くさいにおいを嗅ぐのがやめられないのなんなの???
こんな話をするのは僕もほんとに恥ずかしくて嫌なんだけど、僕は普段から口がゆるく、はっと気づくとだいたいバカみたいにぽかーん(๑゜д˚๑)と口を開けている。できるだけ気をつけるようにはしているんだけど、長年の習慣というのは恐ろしく、特に寝ている間は意識のしようもないのでどうしようもない。早い話がよだれだだ漏れである。
今日も(ダメ人間のお手本のように)お昼すぎに起きると、うっ、ふとんが濡れている!!!!!くさい!!!!!
ぎゃあ!!!!なんてことだ!!!? ほっぺまで濡れている!!!!!くちゃい!!!!!
僕はぐしょ濡れになったほっぺを拭きながら絶望する。なんだこのにおいは!?なんだこの何とも形容しがたいくささは!?なんだろう、僕の内臓腐ってるのかな・・・???
僕は本当に悲しくなる。いい歳して仕事もなく、お金もなく、友達や彼女もいない上に、寝ている間によだれを垂れ流すとか、どう考えてもいいところがひとつもないではないか。どうして神様はこんなに僕につらくあたるのだろう?神様、僕があなたになにか悪いことをしたのですか?神様、あなたは僕のことがお嫌いなのですか?
僕には昔から憧れている一つの光景があった。それは朝、裸で目を覚ますと僕の腕の中には最愛の人がしあわせそうな寝顔で眠っていて、僕はそれを愛おしそうに見つめて「フッ・・・」って誰も見てないのにかっこよく笑って、「お前さえいれば俺は満足だよ」って誰も聞いてないのに小さくつぶやいて、寝ているその人の頭を満足そうにぽんぽんってしてなでるのだ(どう?しあわせそうな光景じゃない?どう???)。
だがその理想もこんなことでは叶うはずがないではないか。こんなよだれ男の腕の中で寝た日には、顔中くさいよだれまみれにされてしあわせそうな寝顔どころではない。「くっさ!」って叫んで飛び起きて、僕が顔中アホみたいによだれまみれになって起きる頃には隣に女の子はいなくて、テーブルの上にたった一言「死ね」って書いたメモが残っているに違いないのだ。
っていうかそもそもこんなことじゃそこまですらいかない…。よだれくさ男とか完全にモテない。いや、モテるはずがない。万が一ナイチンゲールだかマザーテレサだかみたいな自己犠牲と奉仕の精神で僕に接してくれる人がいたとしても、僕のほうでよだれまみれの地獄のような翌朝のことを思うと、到底その日だけでもロマンチックな夜を過ごそうなんて気にはなれないのだった。
僕は顔中よだれまみれになって目を覚ますたびに(つまりそれはだいたい毎日ということなんだけど)、以上のようなことを考えて本当に泣きたくなるような死にたくなるような、絶望的な気持ちになるのだった。
あーあ、ふとんもこんなに濡らしちゃって、今日はもう遅いから明日洗濯しなきゃ・・・。
もう、顔中よだれまみれじゃねえかよ、きったねえなあ、早く顔洗ってこいよ・・・。
さてと、パソコンつけよっと。・・・あれ?なんだろう?くさい。顔洗ったのにまだくさい。
なんでだろ、くんくん。うわ、くっさ!!!!服の裾くっさ!!!!服の裾までぐっしょぐしょじゃねえかよこのよだれくさクソ豚野郎がよおおおお!!!!
ああもうほんとやだ、服も洗わなきゃ、くんくん、くっさ!もうなんなんだよ、こんな自分ほんともうやだ、くんくん、くっさ!早く服脱がなきゃ、くんくん、くっさ!!!ほらもう早く脱がないから乾いてきてよだれの跡が白くなってるじゃねえかよおおおおお、きったねえなあ!くんくん、くっさ!!!!服が腐ったみたいになってるじゃねえかよおおおお!!!!くっせえなあ!!!!くんくん、くっさ!!!!くんくん、くっさ!!!!くんくん、くんくん、くさいよおおおおおお!!!!!!!!・・・・もうほんとやだこんな自分・・・・゚・(つД`)・゚・ (おしまい)