書評
天才羽生善治も認める将棋の強さを誇った真剣師小池重明。並みいるアマ強豪や真剣師を打ち破ってトップに立ち、プロ棋士を相手に「プロ殺し」の異名を取るような圧倒的な強さを持ちながら、自分自身の才能と破綻した人格を持て余し、飲む打つ買うの酒とギャ…
林修が師と仰ぐ哲学者中島義道の『カイン 自分の弱さに悩むきみへ』は『孤独について』より感動的で今まで読んできた文章の中で最も胸を打たれたものの一つ。自殺してはならない。親を捨てる。怒る。人に迷惑をかける。幸福を諦める。死を見据える。そんな名…
つるけんたろうの広島県尾道への移住生活を描いたコミックエッセイ。田舎への移住は楽じゃない。でもそこにやりがいや生きがいもある。考えてもいなかった出会いや人生が展開していく。住む場所を変えると時間配分が変わり付き合う人間が変わり人生が変わる…
あとがきを書かせてもらったはるかぜちゃんの『少女と傷とあっためミルク 心ない言葉に傷ついた君へ』の感想。「正しさ」を考え続けていくこと、悩み続けること。「いい子」であることをやめた時、はるかぜちゃんは超はるかぜちゃんに進化する。めんどくさい…
ツイッターの戦乙女ことはるかぜちゃんの新しい本『少女と傷とあっためミルク 心ない言葉に傷ついた君へ』にあとがきと帯コメントを書かせてもらったご報告。アホに共感されたかったらむしろはるかぜちゃんのこと叩いてるっての。有名人は大変だなー。面白い…
ナザレのイエスをキリストと呼ぶことは信仰告白も同然。釈迦もイエスも境界性人格障害。聖書は出来損ないのファンタジー。ユダヤ・イスラム教の神とイエスの神は別の神。キリスト教と聖書の真価はイエスの受難にある。真の信仰の奇跡とは人を愛し許すこと。…
ツイッターの戦乙女ことはるかぜちゃん論。はるかぜちゃんのしっぽの感想のていで正しくあるとはどういうことかって自分の問題意識について。はるかぜちゃんにいつも共感するわけじゃないけど悪意ある相手にも真摯に対話を試みる姿勢は尊敬。炎上やメンタル…
6月19日は桜桃忌、というわけで太宰治のおすすめ作品を選んでみました。人間失格も斜陽も選外だけど、晩年、お伽草紙、女生徒、ろまん燈籠、パンドラの匣、津軽、燈籠、トカトントン、語り始めればきりがない太宰治のおすすめ作品紹介
どうも。20年間無敗の伝説の雀鬼・桜井章一を崇める会会長のまつたけです。今日はそんなGJS(グレート・ジャンキー・サクライ)な桜井章一会長の『感情を整える ここ一番で負けない心の磨き方』という本を30ページだけ読んだ感想を5000字以上の長文で書いて…
「嫌われる勇気 アドラーの教え」を読んだ感想。トラウマや承認欲求を否定し、常識へのアンチテーゼのようなアドラー心理学。しかしその本質は勇気の心理学である。人生の責任を自分で引き受ける勇気、嫌われる勇気、それでも自由を選ぶ勇気。それはセラピー…
桜井章一さんの勝つ人間の「見切る」技術を読みました。その中であの雀鬼が「つらすぎて泣いた」とまで告白したおそるべき最強の敵についての話は衝撃的で、身につまされる人もたくさんいると思うので紹介します。僕は読んでいて面白すぎて過呼吸を起こすほ…
森見登美彦さんの「夜は短し歩けよ乙女」の感想。むんと胸を張るとか、おともだちパンチとか、「なむなむ!」とか、とにかくヒロインがやたらめったらかわいい!森見登美彦さん原作アニメのファンなので四畳半神話大系や有頂天家族の登場人物が出てくるのも…
悟りとは何か=アルコール依存症からの回復という例えが秀逸な件。雲黒斎さんの「あの世に聞いた、この世の仕組み」という本を読みました。「煩悩=アルコール、凡夫=よっぱらい、覚者=シラフ」という説明は見事でした。この世はアルコール依存症からの更…
最近森見登美彦さん原作のアニメ『四畳半神話大系』と『有頂天家族』を見て面白かったと騒いでいたところ、森見登美彦さんは小説も面白いよとおすすめしてもらい、森見登美彦さんの【新釈】走れメロス他四篇を読んだので感想を書いてみます。それぞれの短編…
伝説の雀鬼・桜井章一に学ぶ運が良くなる方法を読書メモから大公開(前回の続き)。循環する運の流れを捉えれば運が良くなる。そのためには人生を円の感覚で捉える。円の感覚を持てば不運から30分で脱出できる。偏らないバランス感覚を持つ。シーソーの中心…
伝説の雀鬼・桜井章一に学ぶ運が良くなる方法を読書メモから大公開。瞬間は愛なり。感性で生きれば運が良くなる。小さな違和感に気づくことが大きな運を呼び寄せる。気分よくいれば運が良くなる。運が良くなるメンタルの持ち方。逆境のときは最悪を考える。…
これだけ読んどきゃ大丈夫な精神世界のおすすめ本を紹介します(なにが大丈夫なのかは自分でもよくわからないのであまり深く追及しないでください)。江原的スピリチュアルだの引き寄せの法則だのアホみたいな話はしません。クソ真面目に苦しみからの解放を…
人はどうすれば変われるでしょう。勝手に変わるというのでなしに、意図的に起こせる変化というのは泥水の入ったコップに一滴一滴水を垂らしていくようなものだと思うのです。少しずつ変えていくことしかできません。変化の3ステップは1.変わりたいと思う …
北斗の拳で一番可哀想な男、悲劇の運命を背負った男、アミバ様の話。その死に様は殺され方の全行程がマンガ史に残る傑作だ。だがそれ以上に哀れなのはそのキャラの設定である。なぜなら当初アミバ様はトキの偽者などではなく正真正銘トキその人だったのだか…
加地倫三さんのたくらむ技術を読んだ感想。「人をハメる技術」とか「たくらむ」というネガティブなニュアンスの内容でも技術論でもなく、ごくまっとうかつ上質な仕事論。プロ意識というか職人的なこだわりや矜持みたいなもので仕事をしている感じがかっこい…