まつたけのブログ

世界の片隅で愛を避ける孤独なキノコの魂の叫びを聞け!…聞いてください(◞‸◟)猫とマンガとアニメと嵐をこよなく愛するまつたけによるまつたけのブログ

いまさらASKAの大ファンになった話

いまさらだけどASKAの大ファンになった。いまさらというのは今回執行猶予中にまた逮捕されてしまってからということ。いろいろ手遅れ感がすごくて残念だけど、そういう縁だったのだからしかたない。

だからまあにわかもいいところなので大ファンというのは違うかもしれない。

というか、まるでそれがファンであることの資格や条件であるかのようにファン歴の年数や知っている曲数や行ったライブの回数を数えさせられるならもちろん僕にはファンを名乗る資格はない。

でも正直そんなことは僕にとってはどうでもよくて、いかにASKAが偉大な歌手でありアーティストであり表現者であるかということを単にこのタイミングで、いまさらながらに知った、気づいたという話。

 

覚せい剤で逮捕された歌手を好きになりがち説

ASKA、尾崎豊、ジョン・健・ヌッツォ、田代まさし、4人とも覚せい剤で捕まっているけど大好きな偉大な歌手(ダウトをさがせ)

もちろん別に覚せい剤で捕まったから好きになったとかファンになったというわけではないけど、たまたまかもしれないし、もしかしたら好きになる人の傾向としてそういうメンタリティがあって、それを潜在的に感じ取っているのかもしれない(多分考えすぎだけど)

もともと、僕はアーティストや芸能人が不倫で叩かれたり薬で捕まったりしても自分にはまったく関係がないので興味を持てない。もっと言えばたとえばASKAみたいなミュージシャンが何をしてどうなろうと、別に残した作品やこれまでにファンに見せてきた圧倒的なパフォーマンスの価値が減じられるようなことはないと思っている。

とはいえそんな呑気なことを言っていられるのはもちろん僕が昔からの熱心なファンだからではないからなのだろう。そういう人たちには本当になんと言っていいのかわからない。

ASKAの新曲の発表を「どうか何事もありませんように」と祈りながら見守っていた人たちが、そのわずか数時間後に今回の逮捕のニュースを受けて「もういい、死ね」と言っているのを見て胸が痛くなった。信じて応援していた分だけ、裏切られた思いは絶望的に深いのかもしれない。

もちろん僕はASKAの今回の件にしろ以前の長い覚せい剤の使用歴にしろ、個人的には関係ないから知ったことではないし、それを責める気もなければ擁護する気もない、そもそもそんな偉そうな立場にもないわけだし。

でも長年ASKAを愛して応援してきたファンにはそうするだけの権利があるようにも思う、というか、せめてそれくらい好きなように責めたり擁護したり、憎んだり悪口を言ったり、それでも嫌いになれない!と愛憎を叫ぶくらいは許されてほしい。

芸は身を助ける、才能は身を滅ぼす

あとぜんぜん知らなくて読んでなかったんだけど、ASKAさんははてなブログでブログも書いてたらしい。

散文詩みたいなの読んでてもすごくよいなあ、やっぱりめちゃくちゃ才能ある人なんだなあと僕ごときに言われるまでもない感想を持つと同時に、でも才能っていうものは必ずしも本人を救うものではないのかもしれない、あるいはむしろ追い詰めたり破滅させることすらあるのかもなーとも思う。

この日の文章なんかも読んでてすごく好感を持てる内容なんだけど…

皆さんが、待ってくれている。

だから、頑張れる。

待ってくれている人たちが、それを幸せだと感じてくれている。

だから、頑張れる。

って言葉はこうなってみると逆につらい。なんかヤクザかなんかに無理やりシャブ食わされただけなんじゃないかとか思いたくなる人の気持ちもわかる。

信じるものがある。

これが「宗教」の根源ではないでしょうか?

いいじゃないですか。

どんな人にも「名前のない宗教」があるのです。

その「名前のない宗教」がASKAさんだった人だってたくさんいたんじゃないのか。それはやはり裏切りと言われてもしかたないと思う。

それでもASKAさんにとって信じられるものはシャブだけだったのかな?って思うと他人事とはいえ生きてるつらさがまた少し増すくらいには寂しく思う。

誰だっていつその寂しさに負けてしまうかわからないのだ。願わくば自分や人にとってそのとき自分を支えるための「名前のない宗教」が薬なんかでなければいいと願うしかない。

チャゲアスの名曲を教えてクレメンス(1962年8月4日~)

大きなお世話はそれくらいにしておいて、僕がASKAのアーティストとしての偉大さにいまさらながらに圧倒され、打ちのめされた話。

もともと僕はチャゲアスが流行っていた世代ではない。『YAH YAH YAH』とか『SAY YES』くらいはもちろん知っているけど、自分が音楽を自発的に聴き始めた頃にはすでにそのレベルの大ヒット曲は出していなかった。

あ、でも思えばまだ小学生にもなる前の子供の頃に、電気屋のテレビでたまたま流れていた『SAY YES』のライブ映像を見て感動してぼろぼろ泣いてしまった記憶があるから、潜在的には昔から好きになる種子のようなものは自分の中にあったのかもしれない。

そのあとASKAがソロで出した『晴天を誉めるなら夕暮れを待て』という曲をテレビで歌っているのを見て、「科学は正しいという迷信の風で育った」という一節が妙に印象に残ってその後もずっと覚えていたし、何か引っかかるものは子供の頃からあったのだろう。

とはいえチャゲアスの好きな曲なんて他にはその後の人生で適当にベスト盤か何かを聴いても、『太陽と埃の中で』『僕はこの瞳で嘘をつく』『On Your Mark』くらい。いかにもキャッチーな曲ばかり。

『On Your Mark』はジブリの短編アニメも含めて傑作だと思うし、『太陽と埃の中で』は永遠の名曲だと思ってるし、『僕はこの瞳で嘘をつく』もこんな歌を馬鹿正直に作って歌っちゃうとこも含めてかっこいいと思うけど(まあそういうことができるあたりにすでにどうしようもないずるさは垣間見えていたような気もするけど割愛)

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ASKAは見た目もクソイケメンだと思う。CHAGEは…(ノーコメント)

イケメンで歌がクソうまくてヒット曲連発する才能があって当然お金もあってモテまくって…もう全部持ってるやんけ!って思ってしまうけど、でも全部持っているからこそ、全部手に入れても満たされないことに深い絶望や虚無感があったりしたんだろうか?

歌上手いっていうレベルじゃねえぞ!!!!

でも今までのチャゲアスのたまに聴いていた曲なんてそれくらいだったし、ASKAのソロ曲もほとんど知らなかったし、いずれにしてもいい曲だなーとかかっこいい曲だなーという意識でしか聴いていなかった。

それが今回また逮捕されてしまってから、なぜかASKAのことがやたら気になってしかたなくなってしまい、YouTubeでチャゲアスのライブ映像やASKAがソロで歌っているパフォーマンスを見ているうちに、歌手としてのASKAがいかにすごい人であるかということを今更ながらに知った。

もう歌が上手いとか歌唱力がすごいとかそういうレベルじゃない。神ですよ神、現人神。シャブでパクられる現人神。素敵やん?

でもそれを今更知ったとて多分今回のことでいよいよ歌手としての活動を続けられる未来がなくなってしまったと思うので、ただただ無念。

そういう意味では本当に残念に思う。薬で捕まったことに関しては「人間として残念」だのなんだのと偉そうなことを言っている人を見ると何様なんだろうと不思議に思うけど、単純に、ミュージシャンとして、シンガーとして、ソングライターとして、表現者として、こんなにも偉大で圧倒的な才能を持っている人が、シャブなんかで捕まったせいで、まるでその才能まで貶められるものであるかのように悪く言われたり、そしてそれ以上に今後再び活動していくことが控えめに言っても難しくなってしまったであろうことは本当に残念。

ただシャブに関して言うと、「アーティストとしての才能や功績と薬をやるような人格は無関係」とは実は一概に言えない気もしている。

擁護するつもりで言っているわけではなく、薬やシャブに手を出すメンタリティも含めて、たとえばASKAという人なのだから、「作った歌や歌声は素晴らしいけど薬をやってたから人間としては最低のクズ」というのは本当はアンフェアだしナンセンスなんじゃないかと思う(でもまあそういうこと言う人がたくさんいる世の中なのはわかっているししかたないことなのでこれ以上は言わない)

 

無断公開した井上公造死ね!隕石落ちた地球死ね!

あ、ただ話変わるんだけどこれだけは言わせてほしい、というか僕のブログなので勝手に言うんだけど、井上公造とかいう芸能レポーターの人には、わりとむごたらしく早く死んでほしい。

別に芸能レポーターなんてそれが仕事なんだろうからどんなにしつこくスキャンダルを追おうと自分には何の関係も興味もないと思っていたけど、ASKAの新曲を無断で勝手にテレビで流したというのが、なぜか関係ない自分が許せないくらいものすごく悔しい。

正義感で許せないとかでなく、まるで自分が侮辱されたみたいにものすごく悔しい。そんなことをした論理というのは、要するに「ASKAみたいなシャブをやめられずにまた手を出して捕まるような奴はただの犯罪者のクズだし、ましてASKAなんて言ってることも意味不明で頭もおかしくなってるキチガイなんだから、人権だのアーティストの作品に対する最低限の敬意も権利も守る必要なんてないし、晒しものにしてやろう」ということなのだと思う。それがすごく悔しい。

というか、そんな僕一人が悔しいなんていう個人的な感情を抜きにしても、こんなことが普通に許されてしまう世の中で本当にいいのか?って不安に思う。異常だし狂ってるだろ。タクシーのドラレコの映像をマスコミに売り渡した?とかって話もそうだけど。絶対おかしいよ。

問題だって騒がれはしても、結局「でもまあ相手はASKAですし。またシャブやって捕まるような犯罪者ですし。言ってることも意味不明なキチガイですし」みたいな暗黙の合意のもとにうやむやにされてしまうのだとしたら、そんなのは絶対におかしいと思う。

どんな偉大なアーティストだろうと、違法な薬に手を出せば徹底的に追及されて捕まってしまうのと同じように、タクシー会社や井上公造の非道もきちんと裁かれてほしい。なんだったら捌かれてほしい。


刺身包丁 〔 柳刃包丁 〕 上打 240mm

そんな個人的な願望はともかく、最後に最近ずっと観て聴き続けてるASKAさんのライブパフォーマンスをいくつか貼っておくので目をかっぽじって刮目して見よ!

On Your Mark

ASKAのソロ曲だけにしておこうかと思ったけどシャブ&アスカとかASKAがネタにされるせいで当人はやってないのに勝手にシャブにされちゃったチャゲがかわいそうすぎるのでやっぱりチャゲアスからも数曲。

台湾でのアジアツアーからOn Your Mark。途中で泣いてるのは現地のファンだろうか。こんなの生で聴いたらそりゃ感極まって泣きもするよなって思う。ジブリの映画『On Your Mark』もかなり好きでもう生涯通算で50回は観てる。

ASKAの歌声の素晴らしさは言うまでもないとして常に驚異的なハモリ力を安定して発揮するチャゲさんの部分をシャブ&アスカとかハゲ&アスカとかいうのはもうやめろよな!

僕はこの瞳で嘘をつく~YAH YAH YAH

ASKAのソロにしてもチャゲアスにしても、喉が不調だった頃を除けばライブパフォーマンスが圧倒的すぎてあえてCD音源を聴く気がしない、それくらい圧巻の歌唱力を当たり前のように発揮する歌の現人神ASKA。

もちろん少なくとも申し訳程度かそれ以上にはチャゲさんの素晴らしいハモリやリード部分にも耳を傾けような!

しかしそれにしてもASKAはやたら歌詞の中に「嘘」が出てくる気がする。まだ昔からの曲を全部聴いたわけじゃないからなんとも言えないけど、少なくともある頃からひとつのテーマであるかのように「嘘」が頻出するようになってたりするんだろうか。

RED HILL

クッソかっこよくてビビる大木凡人。このライブのときのアレンジが神がかっていたっぽい。

しかしチャゲアスの2人がそろって歌う未来なんてもうこの先永遠になくなってしまったんだろうか。残念だけどしょうがないのかねー。

他にも知らない曲だったけどライブパフォーマンス見たらかっこよすぎる曲ばっかりで片っ端から貼りたくなるのでとりあえずチャゲアスはこれでおしまい。

晴天を誉めるなら夕暮れを待て

『晴天を誉めるなら夕暮れを待て』の一番ASKAの調子がいい音源を探していてこの動画を繰り返し見ているうちに気づいたら「やっべえええASKAクッソかっこええええええ!!!」って洗脳されてたってわけ。

この頃すでにシャブやってたのかとかはわからないけど、歌の凄さはもはや言うまでもないとして、立ち居振る舞いのすべてが圧倒的な存在感を放ちまくっていてやばい。歌い出す前にマイクにゆったり歩み寄っていく際の余裕だけで新米を丼で5杯はいける、なぜなら新米おいしいから。

最後の「すべての嘘を守りたい」という歌詞は、守れなかった今となってはひたすら虚しく響く。

けれど空は青~close friend~

アホみたいにいい曲で泣ける。『SYMPHONIC CONCERT TOUR 2008 SCENE』から。オーケストラをバックにマイク一本でこんな圧巻の歌声を聴かせてくれるなんてすごすぎるのでこのときのライブのブルーレイ絶対買おうっと…え?プレミアついてて中古で1万円超えるの?…みたいなのばっかりなのでこんなことになったからって生産を止めたりしないでASKAの過去のライブパフォーマンスをもっとガンガン生産してほしい、だって未来があるかなんてもうわからないんだから、せめてこれまでのライブパフォーマンスにもっと手が届くようにしてほしい。それにしてもいい曲だなあ、おい!

君が愛を語れ

胸を打たれすぎて泣ける。メリケンサックをつけたゲンナジー・ゴロフキンに右ストレートで心臓を撃ち抜かれたくらい胸を打たれて痛いくらいに泣ける、というか死ねる。

「僕が倒れたならば君が愛を語れ」からの「君が倒れたならば愛が愛を語れ」の祈りが美しすぎる。叶姉妹より美しい。…このたびは比較対象を間違えて逆に美しさがよくわからなくなってすみませんでした。

伝わりますか

ASKAがちあきなおみに書き下ろした曲とのこと。ぜんぜん知らなかったのだけど『ボヘミアン』とか光GENJIの「ガラスの十代」、「パラダイス銀河」なんかもASKAの提供曲だったんだ。

ASKAは昭和歌謡ど真ん中みたいな曲も書いたり歌ったりしつつ、時代に合わせてもっとポップな(ダブルミリオンとか売れるような)曲も書けちゃう器用さとセンスの幅の広さがすごい。

でもポップな曲を聴いててもやっぱり根底にはどこか昭和歌謡感があるし、しっとりと丁寧に歌い上げる歌唱スタイルが一番ハマってる気がする。

月が近づけば少しはましだろう

いい曲すぎだろ…と思って聴いていてふと「そうか?これ歌ってるのがASKAじゃなかったら絶対こんなに胸に迫る歌としては聴けてないんじゃないのか?」と気づく。ASKAの詞と曲と歌唱が全部セットになってはじめてこの圧倒的な感動があるのだろう。

ASKAさんには僕から永世不世出シンガー唯一むにむに賞を贈りたい。贈りたいので早く刑務所なんて脱獄してでも(ダメ絶対)出てきて願わくばまた唯一無二の歌声を聴かせてほしい。ほんと頼むぜおいいいいい!また歌ってくれよおおおおお!!!! (完)