まつたけのブログ

世界の片隅で愛を避ける孤独なキノコの魂の叫びを聞け!…聞いてください(◞‸◟)猫とマンガとアニメと嵐をこよなく愛するまつたけによるまつたけのブログ

SOUL'd OUTはジョジョ史上初の邦楽アーティスト

解散を発表したSOUL'd OUTはジョジョ史上初の邦楽アーティストなんだからねっ!ってお話。

げらっげらっぱんどぅーかもん、

わんとぅーすりーれでぃーごー!

SOUL'd OUTが解散を発表

ヒップホップをベースにした独特の音楽性で根強い人気のあった3人組の音楽ユニットSOUL'd OUT(ソウルドアウト)が解散を発表しました。一時期は活動休止などもはさみながら活動を続けていましたが、4月9日にリリース予定の『To From』をもって解散することを決定したとのことです。

メンバーはメインMC担当のDiggy-MO'(ディギー・モー)、ヒューマンビートボックス担当のBro.Hi(ブラザー・ハイ)、キーボード兼トラックマスターとしてSOUL'd OUTのほぼ全楽曲の作曲と編曲を務めたShinnosuke(シンノスケ)の3人。

解散の理由としてはShinnosukeから「私的な理由」での脱退表明があり、メンバーやスタッフ間でも話し合ったが3人での活動が続けられない以上解散という運びになったようです。「私的な理由」まではわかりませんが、脱退の表明は去年メジャーデビューから10周年を迎えてそれまでの軌跡をまとめた集大成的ベストアルバムSOUL’d OUTベスト Decadeのリリース後だったということなので、もうやることをやりきって一区切りついてしまったということなのかもしれません。

ShinnosukeはメンバーからもSOUL'd OUTのサウンドの要、決して崩れない土台と言われる存在だったので、Shinnosuke抜きでSOUL'd OUTの活動を続けていくことは確かに難しいだろうなと思いました(ちなみにですが僕はしょこたんこと中川翔子さんと嵐が大好きなので、しょこたんの『ストロベリmelody』と嵐 の『きっと大丈夫』、『Time』はShinnosukeさんが作曲・編曲をしているんだぞ!ということを自慢させていただきたいと思います。・・・まあ僕が自慢することじゃないけど)。

「ウェカピポ」でメジャーデビュー後「Dream Drive/Shut Out」、「Flyte Tyme」などヒット曲を連発。ファーストアルバムの『SOUL'd OUT』は50万枚以上のヒットを記録し、その後も「イルカ」、「ALIVE」、「To All Tha Dreamers」などの名曲を出し続け、多様なジャンルを取り入れたSOUL'd OUTの独特の音楽性は非常に魅力的だったと思います。

個人的にはミーハー趣味なので「焼きたて!!ジャぱん」のED曲だった「To All Tha Dreamers」がいまだに一番好きだったりするんですが(ア アララァ ア アァ!!)、絶妙に漂う青臭さがたまらないSOUL'd OUTのダサかっこよさ(誉め言葉です)の詰まった名曲だと思います。解散してもSOUL'd OUTのメンバーそれぞれに新しく活躍してくれたらいいなと思っています。

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SOUL'd OUTはジョジョ史上初登場の邦楽曲アーティスト

さて、SOUL'd OUTを知らないおそれすらあるいまどきの若者のためのやたらに説明的な前置きはこれくらいにするとして、タイトルのSOUL'd OUTはジョジョことジョジョの奇妙な冒険史上初の邦楽アーティストであるという件に入っていきたいと思います。

SOUL'd OUTは知らなかったり聴いたことがなくてもジョジョは知らない人はいないと思いますし、ネットや芸能界にも熱狂的にマニアックなファンがたくさんいることでも知られています。

俺は人間をやめるぞ!徐々にーーッ!!

そしてジョジョといえば洋楽!洋楽といえばジョジョ!というのは今やキノコといえばまつたけというくらい誰もが異論のないところであり、たとえばゲロ以下のにおいがプンプンするクズとして世界一高名な存在であるところのDIOというキャラクター名はヘヴィメタルの歴史が誇る最強のボーカリスト、ロニー・ジェイムス・ディオから、またスタンドと呼ばれる背後霊的な特殊能力の名前も、個人的に僕の大好きな連続殺人鬼吉良吉影のスタンド『キラークイーン』はQUEENの名曲『キラー・クイーン』から、といった具合に、キャラクター名やスタンド名に洋楽曲や洋楽アーティストの名前をつけることでも知られていました。

しかし今世紀になり、ジョジョの7部である『スティール・ボール・ラン』にいたってついにその決まりが破られます。そう、邦楽曲がキャラクター名に取り入れられたのです!そしてそれがSOUL'd OUTのデビューシングルでもある『ウェカピポ』の同名キャラクターと、『Magenta Magenta』から取ったマジェント・マジェントというキャラです。

これはまさに前代未聞ッ!ジョジョ史上初の珍事にしてSOUL'd OUTは歴史的な快挙を成し遂げたといえるでしょう(※少々誇張が含まれている場合があります。ご了承ください)。

ジョジョファンのSOUL'd OUTと荒木飛呂彦の交友関係

しかしそれまでにすでに20年近くもの長い間連載を続け、頑なに邦楽を拒み、洋楽にこだわっていた荒木飛呂彦先生に一体どのような心境の変化があったのでしょうか?(ちなみにジョジョ4部の広瀬康一のスタンド『エコーズ』を日本のバンド名から取ったと勘違いしている人がいますが、もちろん実際はプログレッシブ・ロックの最高峰ピンク・フロイドの大曲『エコーズ』から取ったものです)

実はこれにはちょっとしたわけがあります。脱退を表明したShinnosukeはもともと熱心なジョジョファンだったのですが、その影響でメンバー全員熱心なジョジョファンになり、その熱意が実り荒木飛呂彦先生とも対談したり自宅へ行ったこともある仲ということです。

その縁もあって劇場版のアニメ「ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド」のどこか魔術的な雰囲気がくせになる映画主題歌「VOODOO KINGDOM」もSOUL'd OUTの曲ですし、マジェント・マジェントの元ネタになった『Magenta Magenta』という曲にいたってはジョジョ2部のキーアイテム『エイジャの赤石』をモチーフにつくった曲だったりします。

そういう意味ではある種友情出演的な形でSOUL'd OUTはジョジョ史上初の邦楽曲を元ネタにしたキャラクター名として登場することができたわけですね。邦楽曲は断固として認めないかと思いきや友情出演だなんて、荒木先生も不老不死の吸血鬼のくせに意外と人間らしいところもあるんですね!

しかし腐っても鯛、不老不死でも荒木飛呂彦、さすがに自分の熱心なファンではあっても譲れない一線はあるようです。そう、スタンドです。スタンド登場以降のジョジョにおいてはよほどキャラの立った登場人物でもないかぎり、そのキャラ以上に興味と関心を持たれるのはむしろそのスタンドの方であると言えるでしょう。

実際ウェカピポの相方であるマジェント・マジェントはスタンド使いなのですが、そのスタンド名は『20th century boy (トゥエンティース・センチュリー・ボーイ)』、そう、かのT・レックスの言わずと知れた歴史的な名曲です。

キャラ名には熱心なジョジョファンとして知られるSOUL'd OUTの曲名を選んでも、そのスタンド名まではおいそれとは許さない。そのあたりに僕は現代を生きる稀代のマンガ家にして不老不死の吸血鬼・荒木飛呂彦の本領発揮とも言える矜持を見るのです。

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画像は自称おん歳53歳を騙るマンガ家の荒木飛呂彦氏。もちろんその年齢は詐称であり、一説には若く見えるのは波紋呼吸法をマスターしているからという者もいるが、実際にはその若さの秘訣は夜な夜な美女たちの生き血をすすっているからという説が有力である。また、最近の研究からは実は吸血鬼ではなく人類以前から存在する「柱の一族」の生き残りなのではないかという説も出てきている(※要出典)。

まさかのジョジョ史上初の邦楽スタンド名

以上、本記事では解散を発表したSOUL'd OUTとジョジョ作者の荒木飛呂彦先生の交流と、それをきっかけとしてSOUL'd OUTがジョジョ史上初登場の邦楽アーティストとなった経緯について書いてみました。

もちろん交流のあったSOUL'd OUTにすら譲らなかったスタンド名ですから、いまだにスタンド名に邦楽曲や邦楽アーティストのつけいる隙などあるはずがな・・・

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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ファッ!????

ちょ、チョコレイト・ディスコ・・・????

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画像は別に流出したのっちのエロ画像ではありません。のっちがナニかを咥えている画像じゃありません。ちゃんとミュージックステーションで公共の電波に乗って全国のお茶の間になんの問題もなく流れたなんの問題もないPerfumeの『チョコレイト・ディスコ』の1シーンです。

しかしSOUL'd OUTの楽曲名を使ったキャラの登場に引き続き、あっけなくスタンド名にまで邦楽曲が採用されたことも意外なら、その邦楽曲がPerfumeの『チョコレイト・ディスコ』だというのも正直かなり予想外、Perfumeのプロデューサーである中田ヤスタカさんも好きなマンガにはジョジョを挙げているそうで、『チョコレイト・ディスコ』のスタンド採用はうれしかったと語ってますが、もはや荒木飛呂彦先生はジョジョ好きのアーティストを贔屓しているだけなのでは・・・?

・・・なんて思った人がいたら甘いです!ときめいてる女の子が気にしないふり男の子にとっても心こめたチョコレイトのように甘いです!もちろんそんなことはありません。ギルガメシュ叙事詩にも比肩すべき現代の叙事詩であるジョジョの奇妙な冒険シリーズを冒涜し、荒木飛呂彦先生を侮るがごとき自らの認識の甘さを悔い改め、今一度ジョジョを1部からジョジョリオンに至るまで100回ずつ読み直して反省しましょう。

Perfumeのブレイクのきっかけにもなった『チョコレイト・ディスコ』はもともとPerfumeからのバレンタインプレゼントということでリリースされたナンバーであり、その歌詞の一節には「バレンタイが近づいて」とあります。

そう、スタンド『チョコレイト・ディスコ』を使うディ・ス・コはスティール・ボール・ランの最後の刺客であり、そしてその刺客を放ったラスボスはファニー・ヴァレンタイン第23代アメリカ合衆国大統領!(ここらへんジョジョ知らない人は完全に置いてけぼりでごめんなさいね)

つまり刺客のスタンドが『チョコレイト・ディスコ』であることによって、暗にラスボスのファニー・ヴァレンタインとの最終決戦が近いことを示してみせたのです!さすがはジョジョの奇妙な冒険!さすが荒木飛呂彦!おれたちにできない事を平然とやってのけるッ!そこにシビれる!あこがれるゥ!

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この世にジョジョのあるかぎりSOUL'd OUTも永久不滅に語り継がれる

・・・というわけで、後半だいぶジョジョ熱に浮かされてだいぶ話題が流れ、そもそもこの記事は何の話をしようとしてたんだっけ?って自分でも途中から完全にわからなくなってしまいましたが、ジョジョ史上初の邦楽スタンド名の座こそPerfumeの『チョコレイト・ディスコ』に譲ったものの、SOUL'd OUTがジョジョ史上初登場の邦楽アーティストとなった功績の偉大さはいささかも損じられるものではありません。

SOUL'd OUTは惜しくも2014年の4月をもって解散してしまいますが、ジョジョ史上初登場の邦楽アーティストというその功績は永久に歴史に刻み込まれ、人類あるかぎり永遠に語り継がれてゆくことでしょう(※独自の見解か白髪三千丈的誇大表現の可能性があります)。

2月12日には最後のフルアルバム『To From』の発売に先駆け、SOUL'd OUTファン=“S.O Cru"へのラストメッセージとも言える「Dear My Cru」が先行配信されるそうです。これでSOUL'd OUTともお別れかと思うと歌詞だけでなかなか泣けてくるものがあります。

今宵はあなたもSOUL'd OUTを聴きながらジョジョを全巻読み返して明日の夜明けを後悔と絶望の中で迎えてみませんか?以上、SOUL'd OUTはジョジョ史上初めて邦楽曲を採用された偉大なアーティストだったんだからねっ!////というお話でした。おしまい。

SOUL’d OUTベスト Decade(初回生産限定盤)(DVD付)