まつたけのブログ

世界の片隅で愛を避ける孤独なキノコの魂の叫びを聞け!…聞いてください(◞‸◟)猫とマンガとアニメと嵐をこよなく愛するまつたけによるまつたけのブログ

横須賀海軍カレーがうまい!

「横須賀海軍カレーがうまい!」というタイトルからは想像もつかないと思いますが、横須賀海軍カレーがうまい!という話をします。

やばい。

マジでうまい。

ごいす~まいう~。

インドカレーもおいしいけど家庭で作る普通のカレーが最高においしい

先日一人でカレーについて延々ツイートしておりました。いわく、カレーは外でお金を出して食べるものじゃない、 なぜなら市販の安いカレールーと野菜とお肉を買ってきて、日本の一般家庭でつくって食べるカレーが一番おいしいからだ、みたいな自分の味の好みの話です。

とは言うものの、僕は料理をまったくしない(できない。先端恐怖症で包丁もこわくて持てない)ので、僕が食べるカレーはだいたい常にレトルトカレーです。

ていうかむしろほぼ毎日レトルトカレーを食べることでなんとか生きながらえております。ご飯さえ炊いておけば、あとはレンジでチンするだけでご飯にできるレトルトカレーは、僕のような納豆を混ぜるのもめんどくさくて億劫なものぐさ野郎には最適な食べ物といえるでしょう(ありがたいことに「あ~、そろそろ飢え死にしそうだな~。南無阿弥陀仏」と完全に生きることをあきらめたタイミングでフォロワーさんがお米やレトルトカレーなどを送ってきてくれます)。

横須賀海軍カレーというレトルトカレーがすごくおいしい

んで、そのツイートの流れで、以前僕を食わせてくれていた人が防衛省に営業に行っていたときにもらって帰ってきた横須賀海軍カレーというレトルトカレーがすごくおいしかったというツイートをしたところ、翌日のうちに横須賀海軍カレーを送ってきていただいてしまいました。

僕が以前食べた横須賀海軍カレーとはパッケージが違った(前に食べたのは黄色いパッケージ。今回はネイビーブルーのパッケージ)ので調べてみたところ、どうやら同じ横須賀海軍カレーという名前でも、違う会社からいくつも商品が出ているようでした。

でも食べてみると送ってもらったよこすか海軍カレーもめちゃくちゃうまい!・・・と思ったのでそのあまりのおいしさに感動して思わずブログを書いていますというのは嘘でめちゃくちゃ暇なのでブログを書いています。でもめちゃくちゃおいしかったのは本当です。

そもそも横須賀海軍カレーとは何なのでしょうか。今回いただいた調味商事のよこすか海軍カレー(数ある横須賀海軍カレーの中でも一番おいしいと評判、でもかなり高い。。。)のパッケージの裏書きによりますと、

明治時代「洋食」といえば、それはカレーライスのことだった。文明開化の象徴というべきこのカレーライスを本格的に取り入れたのは横須賀を発祥の地とする旧帝国海軍だった。その後、呉・舞鶴・佐世保の旧鎮守府を通じ、全国に広がった。

 後に日本人にもっとも馴染みの深い食事となるカレーライスは、横須賀の海軍からはじまったのである。

ということで、どうやら日本のカレーの発祥こそが横須賀海軍カレー、ということらしいです。

それは世界の海を股にかけたカレーの歴史をめぐる壮大な物語・・・

そもそもカレーは元々はインド(とかパキスタンあたり)をルーツとする各種スパイスをたっぷり使った煮込み料理のこと。

ただご存知の通りいわゆるインドカレーというのはほとんどとろみがなくてスープに近いソースが特徴。

後にイギリスがインドを植民地化してカレーを知ると、航海中にシチューを食べたいが牛乳が日持ちしなくて食べられない、というイギリスの船乗りたちが、牛乳の代わりに日持ちするスパイスを使ってつくったシチューがイギリス的なカレーの起源とされています。

さらに、ソースを重んじるフランス料理の影響から、小麦粉のルウでカレーにとろみをつける調理法を編み出し、これが今日の日本の一般家庭でもつくられる、いわゆる普通の「カレーライス」の原型が出来上がるわけです。

んで、大日本帝国海軍も同盟国であったエゲレスの海軍を参考に、小麦粉を使ったねっとりとしたルーに、栄養も豊富になるように肉や野菜など様々な具を加え、とろみによって船が揺れても食器からルーがこぼれる心配もなく、日本米との相性も絶妙になるように工夫されてついに完成したのが帝国華撃団海軍カレーなのです!

すごいぞ!海軍カレー!ちなみにこの時代の名残で現在も海上自衛隊では毎週金曜日にすべての部署でカレーライスを食べる習慣になっているそうです(長い海上勤務で外の景色もほぼ変わらず、休みの曜日が決まっているわけでもないため、曜日感覚がなくなってしまうため、曜日感覚を取り戻すため)。

そういった現在海上自衛隊で毎週食べられているカレーは、海上自衛隊カレーとして各艦艇・部署ごとに秘伝・独自のレシピを持ち、各部隊、各艦艇ごとに赤ワイン、ミロ、茹で小豆、インスタントコーヒー、コカコーラ、チョコレート、ブルーベリージャム等、独特の隠し味なども様々に工夫されているそうです。なんか楽しそうだなwwwwwww

君は横須賀海軍カレー(コスモ)を感じたことがあるか?

話を横須賀海軍カレーに戻すと、横須賀海軍カレーというのは、そういった現在にまで受け継がれる旧帝国海軍の海軍カレーを、当時の日本海軍で調理されていた軍隊食のレシピが記されている「海軍割烹術参考書」を参考に再現して横須賀から全国に打ち出しているカレーのことです。

先述の事情ですでに使っている具材などは現代のカレーとほとんど同じだったため、見た目はほとんど変わりませんが、豚肉や豚脂(ラード)は使わなかったため、現代のぽっくんたちからすると「あっさりとした昔懐かしい味」になるのが味の特徴のようです。

それら海軍割烹術参考書のレシピをもとに現代に復元したカレーを、 原則的なルールを守った上で、各店舗ごとに特徴を生かした味の海軍カレーを提供しており、きちんと認められたものだけが「よこすか海軍カレー」を名乗れるそうです(「よこすか海軍カレー」は商標登録されており、カレーの街よこすか事業者部会なる組織の商品審査会において厳正な審査が行われているそうな)。

まあ僕のような薀蓄好きのためにカレートリビアが長くなりましたが、そんな理屈抜きによこすか海軍カレー、とにかくうまい!とにかくおいしい!カレーはうまくてなんぼ、食べておいしければそれ即ちカレーということ!食べておいしければたとえねぎだく牛丼だろうと麻婆豆腐だろうと、それはもはやカレーも同然なのです!(無茶な論理)

世界屈指のグルメな貧乏舌を持つ僕の味の印象は、まずなんといってもぜんぜん辛くない!カレーにひたすら辛さだけを期待している人が食べても失望すること間違いなしの辛くなさです。

原材料名を見ていても(僕はマニアなので原材料名とかめっちゃ見る)、カレー粉やスパイス(香辛料)をあまり使っていないことがわかります(原材料名の表記順は使用重量によって決まる)。

その分トマトペーストやマンゴーペースト、りんごピューレなど、いかにもカレーに味わい深いコクと深みを加えてくれそうな甘味成分、旨味成分的なアレが入っていて、辛くはないけどとにかくおいしいのです。

あとでっかい牛肉がふんだんに、それはもうゴロゴロと入っているので、僕のような普段ほとんど炭水化物しか摂ってないような人間には貴重なお肉、タンパク源なわけで、格別おいしく感じられます。ありがたやありがたや。

昔ながらのシンプルな味わいのカレーが好きな人や、あまりホットでスパイシーな辛いカレーは苦手という人には、横須賀海軍カレー、かなり気に入る味のレトルトカレーだと思います!

たくさんあるよ、横須賀海軍カレーの種類


調味 よこすか海軍カレー180g×2個

ネイビーブルーが目印の国産牛肉をたっぷり使った調味商事のよこすか海軍カレー。安いボンカレーなどのレトルトカレーと比べるとかなりお値段張りますが、その分味は文句なくおいしいです!


よこすか海軍カレー  1人前 200g× 10食

牛肉・野菜をたっぷり使った、明治期のカレーを食べやすく現代に復元したやちよのよこすか海軍カレー。前に防衛省の人からもらったのはこれだったはず。めちゃくちゃおいしかったな~。


横須賀土産 ウッドアイランド海軍堂本舗【よこすか海軍カレー】(神奈川県のご当地カレー)

マイルドな味わい、昔なつかしい手作りお母さんの味的なウッドアイランドの横須賀海軍カレー。カレー人気店コンテスト第一位受賞だそうな。ごいす~。


メルキュールホテル横須賀【よこすか海軍カレー】

鶏肉と鰹節の風味が特徴。明治末期のカレーを再現したメルキュールホテル横須賀のホテルのよこすか海軍カレー(?)。


帝国海軍横須賀鎮守府発【よこすか海軍カレー】(神奈川県のご当地カレー)

「海軍割烹術参考書」をもとに、現代風に美味しく仕上げた横須賀海軍カレー本舗のよこすか海軍カレー。ショウガ風味が強烈だそうな。


魚籃亭よこすか海軍カレー 200g

「海軍割烹術参考書」のカレイライスの味を忠実に再現したカレー魚藍亭横須賀海軍カレー。その分今の人が食べてもコクや味わいが足りないという声もあるようです。

横須賀海軍カレー以外にもある様々な海軍カレー

横須賀海軍カレー以外にも日本全国あちこちにご当地カレーとして海軍カレーがあるようです。


呉海軍亭肉じゃがカレー 200g

旧帝国海軍の鎮守府として横須賀と並んで思い浮かぶ広島は呉鎮守府、呉海軍の呉海軍亭肉じゃがカレー。

日本のカレーと肉じゃがはスパイスを使うかしょうゆと砂糖を使うかの違いだけで、構造としては同じ料理であるというのは有名(?)な話ですが、実際そうした味の変化のつけやすさも旧帝国海軍においてカレーが重宝された一因だったようです。

肉じゃが風カレーというよりむしろカレー風肉じゃがというくらい大きめのジャガイモがごろごろ入っています。「俺はカレーに勝るとも劣らないくらい肉じゃがを愛しているんだ!」という人におすすめ。

ちなみにこの場を借りて女子のみなさんに一言だけ言わせていただきますと、世の男たちは、世間一般で言われているほど肉じゃがをつくってくれるとうれしいとか、なつかしのお袋の味だとか、そういうイメージは持ってないです。

むしろ自慢気に「得意料理は肉じゃがです」とか言って家庭的アピールとかしても内心「はぁ?」って思われるだけなので気をつけてください(※要検証。独自研究の可能性があります)。


鹿屋海軍航空カレー 鹿児島県【黒毛和牛】


鹿屋海軍航空カレー(黒豚カレー)

鹿屋海軍伝統の味を今に再現した鹿屋海軍航空カレー。 鹿児島産のきもつき黒毛和牛のたっぷり入った黒毛和牛の海軍カレーと、名物の黒豚をふんだんに使った黒豚の海軍カレー。

なんでも海上自衛隊の料理長が自ら製造工場に出向き、実際の味を出そうと試作を重ねてやっと生まれた努力の結晶なんだそうな。パッケージには零戦の写真を提供してもらうなど、海上自衛隊の全面協力のもと完成したまさに過去から現代へのバトンタッチとも言うべき渾身の一品です(・・・すいません、ちょっと調子に乗って適当なこと言い過ぎたかもしれません)。


オフィスシン 江田島海軍カレー 200g

江田島海軍自衛隊第1術科学校(旧海軍学校)のレシピをもとに、江田島市観光協会監修により開発されたオフィスシンの江田島海軍カレー。まろやかな甘口が子供にも大人にも大人気の味。


岩国海軍飛行艇カレー 200g

岩国海軍飛行艇カレーは海上自衛隊岩国航空基地で発案され、商品化されたご当地カレー。岩国の特産品、岩国れんこんを牛挽肉でじっくり煮込んでキーマカレーで包み上げた手の込んだ海軍カレーです。

カレーは一人で食べるよりみんなで食べるとなおうまい!(重要)

ご飯はひとりで食べるよりみんなで食べればさらにおいしいっていうのはもはや生後3ヶ月の赤ちゃんだって知ってる一般常識ですよね。ましてやカレーなんて言ったら日本の家庭の味の代表格。いうなれば番長です。そして横須賀海軍カレーは裏番です(※特に意味はありません)。

それくらい横須賀海軍カレーもひとりで食べるより他の誰かと一緒に食べたほうがおいしいよって話です。

なにが言いたいかっていうと、ここから僕にいろいろ贈ってあげることができるみたいです。

あれだよ?別にねだってるとかじゃないよ?ただひとりで食べるよりみんなで一緒に食べたほうがおいしいよね~、ってそういう話。

別にカレーを切らしてお米しか食べ物がなくなったとか、もうご飯にソースやマヨネーズや醤油をかけて食べるだけの日々はうんざりなんだ!とか、そういう悲痛な魂の叫びからこの記事を書いたとか、そういうわけじゃないんだよ???(お察しください)

世界には食べたくてもその日の食べ物にも困っている人がいる・・・。それを思うと、なにか少しでも自分たちにできることがあれば・・・って心ある人なら誰でも思いますよね???

好評の海軍カレーを始めとする「海軍シリーズ商品」は、私どもが日常求めて止まない「平和祈願」へのよすがとなり得れば幸いと存じます。

横須賀海軍カレーの素敵な商品メッセージでした。世界人類が平和でありますように。誰かカレーとかお菓子とか本とかタワーマンションとか送ってきてくれますように。おしまい。

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海上自衛隊のめちゃうまカレーレシピ48